Sanshiro’s diary

大した事もない日常だけど…

大学進学〜1人暮らしによる家族との生活からの卒業〜

今週のお題「卒業」

学校卒業なんて今から何十年も前の話になりますが、普通にあの頃からそんなにも月日が経ったのかと思うところであります。自分は高校卒業後、浪人を一年間したのち東京にある国公立の大学が決まり、親からは国公立大に受かれば1人暮らしをしても構わないと言われていたので、無事自分としては念願だった家族からの生活から卒業し、東京の調布市に小さな4.5畳の木造アパートを借りて1人暮らしを始めました。しかし親からすれば自分を引き離しはしたくなかったらしく、引越しの手伝いを済ますとえらくガッカリしながらそのアパートを後にしましたがそれに引き換え一方自分は此れからの生活が楽しみで堪らなく意気揚々としていて、笑顔で両親を見送りました。

偶然にも中学の同級生がそのアパートから歩いて5分くらいの所に同じくアパートを借りたのもあいなって、自分の大学生活のスタートは今から思えば1番人生で楽しい時を送ったのではないかと思います。国公立の大学でしたが、普通に私立の大学生と変わらず、ほぼ学校へは行かず、遊びにあけくれているかもしくはバイトに精を尽くすそんな生活を送っていました。仲の良い中学の同級生は殆どほぼ同時期に中央線もしくは京王線沿いに1人暮らしを始め、頻繁に会っては共通の趣味であった音楽を通して、DJセットを手に入れ曲を繋いで遊んだり、アーティストの話題を話したり、レコードを買いに吉祥寺に足を伸ばしたり、テクノクラブやコアなアーティストのライブ、もしくはみんなで部屋で全裸になって写真を撮ったり、くだらない話題で盛り上がっては、今までの大学生となんら変わりのないヒッピーに憧れて丁度当時のリバイバルの流行からベルボトムのジーンズをはきながらそんな様に堕落した生活を送りました。そのせいでぼぼ大学の単位は落とし、結局成績が悪いこともあって、親から実家に帰ってこいとほぼ強制的に自分ひとりだけみんなから引き離され1人暮らしは一年間の間で終わってしまい実家に戻され、実家から2時間かけて大学に通う羽目になったのですが、通学だけで疲れてしまいそれからも学校へはロクにいけず大学は1年生を4年間してその後に中退をする事になりました。

しかし自分としては大学を出て将来の事を考えるのではなく、寧ろ自分は音楽なり芸術面で成功する将来を考えていたので、大学を中退する事になんら躊躇うことはなかったのですが、まぁ今迄の受験勉強はなんだったのだろうとふと過去の勉強してきた自分を哀れに思う事はありました。

あれから自分は20年の月日を実に過ごしました。普通にみんなと同じ様に世間の荒波にも揉まれ、あの頃から比べれば幾分成長できた筈ですが、未だにあの未来を夢見ながらしかし社会に反して生活した1人暮らしの大学生活は今でも微笑ましい思い出として自分の心に残っているところであります。出来ればもう一度あの頃に戻りたい、別に今迄歩んできた人生をやり直したい気持ちではありませんが、あの頃の心が浪漫に満ちていたあの気持ちにもう一度戻ったみたいとも思いますが、あの純粋な気持ちに戻れることは今後生きても恐らくもうないでしょうと自分は思うのです。