Sanshiro’s diary

大した事もない日常だけど…

絵に描いたような優しいおばあちゃんでした…

お題「おばあちゃんの思い出」

自分のおばあちゃんは見た目も性格もとなりのトトロで出て来るような絵に描いたような優しいおばあちゃんでした。幼い頃は自分は三人兄弟の長男ということでよくおばあちゃんの家に預けられた結果おばあちゃんがお母さんより大好きなおばあちゃん子として育ちました。おばあちゃん家に行くとお昼は出前のそばを大抵とってくれて自分はたぬきうどんがお気に入りでいつも出前のたぬきうどんを食べて、自分は幼い頃はふっくらと太った優しくはありましたが運動が苦手なそんな子でした。よくおばあちゃんは団子を作ってくれて、なにも味がしない団子なのですがそれを砂糖と醤油につけて自分は美味しそうに食べていました。夏になると今時の子ではありえない昔のおべべを着せられて夏祭りに行きました。花火をした時もありました。おばあちゃん家には犬がいて白い犬なのに名前はアカといいました。利口な犬で縄をとくと勝手に散歩にいって食事の前には帰ってきました。でもアカを連れて妹とおばあちゃんと一緒に散歩にいった時もありました。散歩の最中アカは決して自分の前を歩くことはありませんでした。おばあちゃんにはよく出かけた先でトイレに行きたくなってよく困らせました。知り合いの家で自分はトイレを借りた時もありました。ゴキブリがでるからといわれ自分はゴキブリを見た事がなかったので、怖がりながらトイレを済ませたのを覚えています。そんな幼い頃でした。

しかし大学に入るとなんとなくおばあちゃんとは疎遠になりました。自分はおばあちゃんに打ち明けたい悩みがあったのですがそれを打ち明けることが出来ず、おばあちゃんもなんとなく自分がなにかあった事をわかっていたかもしれませんが結局おばあちゃんも自分にどうしたの?と話す事はありませんでした。

自分はその悩みを打ち明けておばあちゃんの懐で泣いておばあちゃんに慰めてもらいたいとずっと心に思ったまま、結局最後の最後まで悩みを打ち明けることが出来ずにおばあちゃんはおじいちゃんと一緒に天国に行ってしまいました。

でもきっとおばあちゃんは天国から自分を見ているはずです。自分はおばあちゃんがいなくなっても大丈夫にならなくてはなりません。でも自分はきっと大丈夫でしょう。自分はもう大人だし、自分の事は自分で解決すべきです。それにもう自分はあの頃の太った鈍臭い運動音痴な自分ではなくなりました。自分は悩みを抱えながら世間の波にもまれ、ちょっとは強くなったような気がします。大抵の事は自分一人で出来るようになりました。優しいだけじゃダメだと言われ、自分も必死に出来る人になろうと頑張りました。

でもひょっとしたらおばあちゃんはあの頃の鈍い運動音痴なでもとびきり優しかった自分の方が好きなのかもしれないとなにかあの頃の自分とおばあちゃんが懐かしく感ぜられます。ひょっとしたらあの頃のままの自分だった方が良かったのかなと今自分の立場にたって思うのです。でもそうではないですよね。自分はもう大人です。きっと此れからも荒波にもまれる事でしょう。それでも大丈夫だよおばあちゃんといえるそんな自分にならなくてはと自分はそう思うのです。

おばあちゃんがいなくなってもうだいぶ経ちました。まだまだ至らないところではありますがきっとおばあちゃんはあの優しい顔でおじいちゃんと一緒に天国でよくやってるよといって見守ってくれてます。自分はおばあちゃんの為にも幸せになりたいです。でもおばあちゃんなかなかそうもいかないんだよなぁ(●´ω`●)