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Sanshiro’s diary

大した事もない日常だけど…

小説 「大学生活」

 

第3章            マッスルダウン症

 

 

そんな中世の中では原因不明の伝染病が流行し始めていた。マッスルダウン症、またはマッスルダウン病とその病気は名付けられ最初は下痢や嘔吐からはじまりしばらくすると筋肉がだんだん体からなくなっていって下手をすれば死に至るという恐ろしい病気であった。

  そんな恐ろしい病気になんとたみはかかってしまう事となる。

  たみはやのにまた来るねといったのに行けなくなってしまったと自分がマッスルダウン症にかかった旨を伝えた。

 たみは大学も休学することとなり、自分の家族からも隔離され最寄りの大学病院にすぐに入院する羽目となった。そうして大学でもマッスルダウン症にかかっている人が他にいないかどうか全生徒が調べられた。しかしたみ以外の人でマッスルダウン症にかかっている人は見当たらなかった。ひとり大学病院の独房にいれられたたみはかれんと同じく自分も死んでしまうかもしれないとふとそんな事を思った。自分のこともまわりの人も信じられなくなりたみはこの独房で下手をすれば殺されるんじゃないかと思い医者や看護師が怖くて堪らなかった。

  マッスルダウン症の治療法はまだ日本ではほぼ確立されていなかった。ほぼ不治の病いとされていた。しかしやのはたみがマッスルダウン症にかかる事をしるとその病気の治療法を躍起になってネットや文献あらゆる手段を使って探し始めた。やのは思った。

「もうこれ以上大切な人を失う訳にはいかないんだ」

  そのうちやのはマッスルダウン症にはごくごく知られていないがワクチンが存在するという情報をなんとかしてつきとめた。そのワクチンが本当に存在するかわからなかったが、やのはワクチンが取り扱っている病院があるかどうかかたっぱしから全国の有名病院に電話して探ししはじめた。日本になかったら世界の病院にでも電話して聞いてみようかという勢いであったが、日本にも東北にある大学病院で、マッスルダウン症のワクチンがあるということをやのはとうとうききつけるに至った。

  やのはすぐにたみの家族に電話をした。そしてたみはすぐにその東北にある大学病院に転院することとなった。その頃にはたみは瘦せ細りもう歩けない迄になっていた。

  東北の大学病院に入るとたみはすぐにワクチンを接種された。それから1ヶ月後、たみは見事マッスルダウン症から立ち直ることが出来た。そうして退院し、東京の実家に戻れる事となった。

  たみの退院日の当日、たみは松葉杖をつきながらまだあまり体力は戻ってはいなかったが、気持ちはしっかりしていた。そうして大学病院から外に出るとそこにはやのの姿があった。

  やのはたみの姿をみるなり、涙が止まらなくなって泣き出した。

「よかったよ たみ よかった」「たみまで死んじゃってたらもうおれ生きてはいけなかったよ」

  たみはやのに礼を言った。

「やのは僕の命の恩人だよ」

「たみ おれは殺人者じゃないよな」

  やのは突然そんな事を言った。

「はぁ?なんでたよやのがそんな筈ないだろ」

「おれさ おれ辛かったよー」

  やのはまるで子供の様にたみに抱きつき子供の様に泣いた。やのはたみが苦しかった分まで泣いてくれてる様な気がたみはした。

  たみはやのに言った。

「やの 一緒にかれんのお墓参り行こうよ やのはいつもいってるんでしょ  今度は僕と行こうよ」

 

  東京に帰るとたみとやのはかれんの墓を訪れた。やのは花を添えると熱心に祈り、それから抱き合ってたみに変わった。しかしやのはもう泣く事はなかった。たみも線香を添えるとやのと同じ様に熱心に祈った。たみもなにかすっきりしたようなそんな心持ちがした。

 

  しかしたみは休学から復帰しまた大学に通いはじめると、たみがマッスルダウン症にかかったことは検査などを実施したことからまわりの人に知られていて、まだ完治する病気ということが知られていないことから、やの以外の人からはたみは差別を受ける事となった。たみのまわりは以前のやのの様に人がいなくなり、たみは友達の多くを失った。しかしやのはいつもたみと一緒にいた。いつも一緒にいることからやのもそのうち差別の対象とされはじめ、ふたりは皆んなから孤立した。

  たみはやのに対してやのも差別されていることにたいして責任を感じてはじめていた。たみはやのに

「もう僕のことはほっといていいから、また皆んなと仲良くしてよ 差別を受けるのは僕ひとりだけでいいから」

  やのに促したがやのは聞こうとはしなかった。

「おれはたみと一緒にいたいんだ。そんな事気にしなくていいんだよ」

 やのからしてもたみは命の恩人であった。

 

 

 

第4章        鳥人間コンテスト

                                             へ続く…