Sanshiro’s diary

大した事もない日常だけど…

小説 音楽の人 音楽の人に向かって

自分に変化をもたらしたのは音楽であった。なのでなんとしても音楽は売って作家を目指そうと思った。なので母親に向かって持っていた500枚近いレコードCDを全部売ると母親にいった。勿論母親もその気持ちはわかってくれていると思った。しかし母親はこういった

「これだけあるならちょっと考えたら?」

自分は逆にこれだけあるのが負担であった一気にこのレコードCDをあの時母親も承諾して売ればどんなに気持ちの整理がついたかと思う。しかし母親がいった手前自分は考えた。占いで唯一良いことを言われたのがこれであった。ひとつの事をコツコツやればあなたは大金持ちになれます。そこで自分は叔父さんが音楽をやっていたことにも少し考えた。叔父さんの音楽を聴けたらどんなに幸せだったろうなと思った。叔父さんの聴いてた音楽はひょっとしたらひのつめにいた頃は聴いたかもしれない何故かはっぴいえんどを聴いたことがあるように自分は思うのだ。

しかしそんな面影はもうなくなっていた。アレコレと考えた結果、自分は音楽をしようと心に決めた。しかし作家の夢も捨てきれずに日記だけはこれからも書いていくことにした。

   自分は音楽の人から捨てられ、音楽を目指すことになったものの最初はどんなアーティストのどんな作品でも全く音楽をよく感じることが出来なかった。もはや自分の中で大切にしていた第6感は卵が割れるように壊れその中からはまだ形成されてないドロドロしたなんだか得体の知れないものが羽化していた。それと共に自分は音楽というとどうしてもその人の存在のみだったのでそれが呪縛となって自分の中に根付いていた。どんな音楽にも心が沸き立つ事もなくただただ荒廃した灰色のイメージから抜け出すことが出来ずにただぼけーっとそれを聴き流していただけに過ぎなかった。そこで自分はヘッポコマシーンで音楽を作ってみたが単純な音楽であったが聴いてるうちに気に入り出した。今では手放してしまったテープ達なので今では自分の作品なのに聴くことが出来ない。そのうち聴いてる音楽につまづくとしぶしぶトラックを作っていた。しかしもう諦めた。絶対に次音楽をしたら死ぬと思う。それにこうなったら同じハコへも入れないかもしれないが気持ちはのちに書いておいた。

  その人に捨てられ始めて自分は寂しさというものを知った。それまでは寂しいという気持ちを理解したことがなかった。いつもひとりになりたいと思っていた。今では自分はもうひとりは嫌である

自分はそこら辺の似ている人を全てその人にみせた。